top of page
Liku Maria Takahashi
何処へいくの?
1994 / マケット/ ガラス、感光乳剤、鉄 / 0.5×0.5(m)
パラレルワールドは12 次元に分かれているという説があります。12 枚のガラス板に同じ写真を少しずつ位置を変えて、フォトエマルジョンでプリントしました。
仕事を自分なりに一生懸命こなし、きちんとした社会の一員になっているビジネスマン。自分の未来はどこにつながっているのか。ふと考えてはすぐに元の生活に引き戻されます。
もしかしたら自分の知らない異次元では、今の世界とは違った自身の価値が存在しているのかも知れません。
本人は異次元の自分の価値に気付いていないのだから、ただ黙々と冷たい風に吹かれてコートの襟を立てながら、いつものこの道を歩いているのだけれど。
いつしか違う道を選択し、ビジネスマンは異次元空間を軽やかに跳び抜けていきます。
bottom of page